得点
15分 若月大和(U-17日本代表)
33分 若月大和(U-17日本代表)
52分 失点(U-17チリ代表)
84分 成岡輝瑠(U-17日本代表)
スターティングメンバー
GK:鈴木彩艶
DF:中野伸哉、山田奈央、藤原優大、鈴木海音
MF:三戸舜介、成岡輝瑠、田中聡、田中克幸
FW:若月大和、唐山翔自
サブメンバー
GK:野澤大志ブランドン
DF:畑大雅、下川太陽、鷲見星河
MF:有田恵人、中野桂太
FW:津久井匠海
交代
60分 田中克幸 津久井匠海
60分 藤原優大 畑大雅
76分 三戸舜介 有田恵人
76分 唐山翔自 中野桂太
87分 若月大和 下川太陽
87分 鈴木海音 鷲見星河
U-17日本代表は今回のチリ遠征の締めくくりとなる地元U-17チリ代表との試合を2月23日(土)に迎えました。お互いにU-17パラグアイ代表に負けた後の1戦ということで、森山監督からは「強いチームは連敗しない、相手の土俵でも負けない」と声を掛けました。そして、「自分たちの時間を増やし、守る時間を減らしていく、相手の足を止める」とチームコンセプトを確認しました。
前半は絶対に2連敗はしたくないという気持ちを見せた日本が後方からDFラインの裏を狙ってボールを運びペースを掴みます。そして、幾度とチャンスを作っていた日本が先制に成功します。15分に高い位置でボールを奪ったMF成岡輝瑠選手がそのままドリブルで持ち上がります。そして、FW若月大和選手にスルーパス。このボールを確実に決めて1-0とします。さらにFW若月選手が今度はドリブルで仕掛けると相手からファウルを受け、PKを奪います。このPKを自らが33分に決めて2-0とします。その後も戦う姿勢を見せ続けた日本は相手に点を奪われることなく前半を終えました。
June 23, 2015 9:49 PM
東京王者を決める一戦は関東大会予選ファイナルのリターンマッチ。関東第一と國學院久我山の決勝戦は赤羽スポーツの森公園競技場です。
関東大会予選で東京を堂々と制し、T1リーグでもここまで8戦全勝の首位と、今シーズンはここまで都内のコンペティションで一度も負けずにこのインターハイ予選へ挑んだ関東第一。今大会も初戦となった準々決勝で早稲田実業を1-0で振り切ると、前日の準決勝では帝京を壮絶な延長の末に下した東京朝鮮を相手に、なかなかゴールの生まれない展開ながら「しっかり自分たちで耐えながら、焦らずにゆっくり攻めていって点が入ったという感じ」と道願翼(3年・VIVAIO船橋)も話したように、落ち着いて攻撃を繰り返しながら、岡崎仁太朗(3年・杉並ソシオ)と冨山大輔(2年・FC習志野)がゴールを奪い切って、7年ぶりとなる全国出場権を獲得。大舞台への手土産に春夏制覇を達成するための80分間に臨みます。
長年チームを率いてきた李済華監督の勇退を受け、ヘッドコーチを務めていた清水恭孝監督を新指揮官に頂いた今シーズンの國學院久我山。それでも、その"久我山イズム"は清水監督も十分に理解しているだけあって、関東大会予選できっちりファイナルまで勝ち進むと、迎えた今大会も昨年は不覚を取った準々決勝で難敵の駒澤大学高に3-1で競り勝ち、「初めから100分間戦う気持ちでいよう」と指揮官に送り出された準決勝は、実際に都立東久留米総合と100分間の激闘を演じ、最後はPK戦で2年ぶりの全国切符を獲得。今度は東京王者として夏の関西に乗り込むべく、このファイナルへ挑みます。前述したようにこの両者は関東大会予選の決勝でも対峙し、その時は関一が2-1と勝利。お互いに絶対負けたくない東京最強決定戦のセカンドラウンドは、関一のキックオフでその幕が上がりました。
後半のファーストシュートは「前半はみんな寝ているような感じだったので、ハーフタイムで『せっかく決勝なんだからやろうぜ』と声を掛けた」(中村)という関一。43分に岡崎が左へ散らし、カットインしながらエリア外から高橋が打ち切ったミドルは枠の右へ外れるも好トライを見せると、45分には相手の横パスをかっさらった展開から、左へ流れた冨山が右足でクロス。飛び込んだ岡崎には届きませんでしたが、関一がテンポを明らかに上げに掛かります。
主役は「点を取るというのが自分の武器だと思う」と言い切る9番のキャプテン。48分、中央に入ったボールを岡アが粘って残すと、ややゴールまで距離のある位置で収めた鈴木隼平は「前半はあまりシュートチャンスがなくて、後半は打ってやろうと思ってあそこで打ちました」と浮き球に体をかぶせて右足一閃。ボールはクロスバーの下を叩いて、そのままゴールネットへ飛び込みます。「自分より上手い選手はウチにいっぱいいるので、まずは自分が体を張ってチームに勢いを付けてから、みんながやってくれればいいと思っています」と話す鈴木隼平のゴラッソは貴重な先制弾。関一がスコアを動かしました。
さて、追い掛ける展開となった久我山。清水監督は49分に1人目の交替を決断。名倉に替えて1年生の鵜生川治臣(1年・前橋JY)をそのまま1トップ下に送り込み、中盤に新たな変化を。ただ、51分のチャンスも関一。浦川とのワンツーで左サイドを破った佐々木のクロスに、鈴木隼平が飛び込んだヘディングは枠の右へ外れたものの、ここも左からのクロスでフィニッシュまで。小野監督も直後に浦川と新翼(3年・Forza'02)を入れ替え、岡崎と新を並べる2トップ気味の布陣で追加点を狙います。
52分は久我山。鵜生川が巧みなボールの持ち方から左へ流し、鈴木遥太郎を経由して、SBの山本研(3年・横浜F・マリノスJY)が中へ切れ込みながら放ったシュートはクロスバーの上へ。53分は関一。鈴木隼平のパスを引き出した佐々木がここもクロスを蹴り込み、岡崎のヘディングは当たり切らずに枠の右へ。54分に澁谷とケガ明けの小林和樹(3年・ジェファFC)の交替を挟み、56分は久我山。左サイドを安藤がえぐり切って中へ入れるも、「最後にペナの中でやれるのはアイツ」と小野監督も話す鈴木友也がきっちりクリア。変わらないスコアボードの"0"と"1"。
65分に小野監督は2人目の交替を。再三のオーバーラップが光った佐々木を下げて、大里将也(3年・レッドスター)をそのまま左SBへ送り込んで、右SBに入った二瓶亮(3年・江戸川葛西第三中)とのバランスも考慮しつつ、最終ラインにさらなる安定を図るも、67分には久我山に絶好の同点機。多嶋田が中央から左へスルーパスを通すと、鵜生川はエリア内で1人外してシュート。ところが、ここに体で飛び込んだのは「相手は視野に入っていました。あの時は体がとっさに反応した感じ。たまたまです」と笑う鈴木友也。パートナーの中村も「彼に何回も助けられたりしています」と認める2年生CBがチームの危機を果敢に回避してみせます。
GKの羽藤、CBコンビの山口隼介(1年・東急SレイエスFC)、上加世田達也(1年・Forza'02)と1年生トライアングルの奮闘に応えたい久我山攻撃陣も意地のラッシュ。77分には積極的にボールを呼び込んでいた鵜生川が左へ展開し、こちらもそのドリブルでアクセントを生み出していた多嶋田が枠内へシュートを打ち込むも、ここは関一の守護神を託された円谷亮介(3年・FC東京U-15深川)ががっちりキャッチ。79分にも山本が右サイドへパスを通し、小林は縦に持ち出しましたが、大里が力強く体を入れ切ってゴールキックへ。届きそうで届かない、わずか1点の差。
80分は関一に追加点機。相手のパスミスを奪った岡崎は短く縦に付け、走った道願がドリブルから打ったシュートは、懸命に寄せたDFに当たって左ポストを直撃。直後に小野監督は岡崎と伊藤彩人(3年・VIVAIO船橋)をスイッチして、ゲームクローズに着手。清水監督も80+2分に最後のカードとして戸田圭佑(2年・FC多摩)を投入。いよいよファイナルも最終局面へ。
80+2分のラストプレーは左サイドで久我山が獲得したFK。キッカーの山本が丁寧に蹴ったボールは、しかしカベに当たり、ルーズボールへ懸命に飛びついた円谷が大事に大事にキャッチすると、赤羽スポーツの森に鳴り響いたファイナルホイッスル。「『ここを倒さないと立ち位置を大きく変えられないんだよ』という話をしてゲームに入った。子供たちもプライドを持っているので、気持ちがないということは絶対にないと思っていた」と小野監督も話した関一が、見事にライバルへの返り討ちを果たし、関東大会予選に続いて東京王者へ輝く結果となりました。
清水監督も「ちょっと昨日の消耗戦でかなり仕事をやり切った感が出ていたので、見ている人のためにももうちょっとエキサイティングなゲームをしなければいけないなと思ったんですけど、関一さんの方がエネルギッシュな感じはしたかなと思います」と素直に認めた久我山は、昨年からレギュラーを務めてきた絶対的なCBの野村京平(3年・横河武蔵野FC JY)や内桶峻(3年・GRANDE FC)が不在の中で、羽藤、山口、上加世田、鵜生川など1年生の奮闘が目立ちました。「3年生の良い子がいればもちろん出しますし、1年生の良い子がいれば出しますし、毎回久我山の場合で言うと色々な子を本番で使って試すのは、やっぱり実際にこの中に入ってどのくらいできるのか見ないとわからないのでやってみようかなという感じですね」と指揮官。実力で出場機会を得た1年生の今後は非常に楽しみです。この日は悔しい結果を突き付けられたものの、「私たちはチャレンジャーとして、1つでも多く勝ち上がることによって自信が付くと思うんですよ。そういう意味では今大会も苦しい戦いを勝ち抜いてきたと思うので、少し自信は付いてきているのかなと思います」と話した清水監督は、「選手権にしてもインターハイにしても、ベスト8の壁が最近ずっと超えられないので、そこを1つ目指したいかなと思います」と全国への抱負を。伸びしろ十分の"15'久我山"がどこまで全国で存在感を示せるのかにも注目したいですね。
今年の関一の強さを問われ、「チーム一丸となって守備もできるし、攻撃でもやっていけるし、自分のためだけじゃなくて人のために頑張って、みんながチームが勝つために戦えるという所が今年は良いと思います」とCBの中村が話せば、「やるサッカーを相手によって変えられるのが今年のウチの強みだと思う」と口にしたのはキャプテンの鈴木隼平。ある意味で関一が都内で存在感を発揮し始めてからのチームカラーとは、2人が表現したような今年の特徴はかなり異なるものであり、そのチームが全国出場という結果を出したという事実は非常に興味深いことでもあります。ただ、結果に繋がった一番の要因はトレーニングの充実。「今年はトレーニングが自分でしっかりとやれているというか、もちろんうまく行かない時もあるんですけど、自分の思い描いているものが普段の中で出ているので、試合の中でそんなに子供とああだこうだ言わなくても、練習の中で大事なことをほとんど言えている感覚があるんです」とは小野監督。また、「たくさん走らされて最初はみんな文句を言っていたんですけど(笑)、今となっては本当にあのおかげだと思うので感謝しています」と中村が話したように、今年の3年生の誰もが口にする藤山竜仁・前コーチに課された1年時の厳しいトレーニングが、今になってチームに大きな影響を与えているようです。大半の選手が全国大会は初めての経験ということもあって「自分の実力がどれくらい全国に通じるのかも確かめてやっていきたいと思います。本当に楽しみです」という中村の言葉は、おそらくチーム全員の共通した意見。ようやく都内を飛び出した東京王者の全国行進は果たしてどこまで。 土屋
2009全日本 ベスト4を賭けたイーグル戦 | ||
2015インハイ ベスト16進出 前橋東高校 | |
【第57回関東高校サッカー大会の出場校】
(神奈川)@麻布大付属 A三浦学苑
(東京)@都立駒場 A駒沢大高
(千葉)@八千代 A柏日体
(埼玉)@正智深谷 A浦和東
(群馬)@県立前橋 A常盤
(栃木)@佐野日大 A矢板中央
(山梨)@韮崎 A甲府城西
(茨城)5/14代表決定
・水戸啓明VS水戸桜ノ牧の勝者
・古河第一VS水戸商業の勝者
他、高校3年生で前橋TC出身、なじみ深い選手が(※前橋出身ではないが前ジュニJY出身)いろんな場所で活躍している
前橋高校
斉藤 和弥 前橋芳賀SC〜前ジュニJY
山口 林矩 岩神少年SC 〜前ジュニJY
原田 周 前橋ジュニア〜伊勢崎3中
割田 佳貴 前橋南〜木瀬中
高橋 優 リオエステ〜前ジュニJY
斉藤 翔 図南SC前橋〜図南JY
岡野 巧 桃木JSC〜
臼田 愛寛 桃木JSC〜
塚本 健 リオエステ〜
桐生第一
角田 駿 前橋芳賀SC〜前ジュニJY
乾 貴哉 前橋ジュニア〜前ジュニJY
武田 伊織 インテル前橋〜前ジュニJY
小林 遼太 図南SC前橋〜図南JY
※斎藤 雄大 板倉SC〜前ジュニJY
※出村 颯太 高崎中川〜前ジュニ
※長谷川 元紀 FC笠懸84〜前ジュニJY
前橋東高校
橋本 海斗 リーエステ〜
金井 義貴 前橋芳賀SC〜前ジュニ
共愛学園
角田 光隆 前橋エコー〜前橋エコーJY
川村 拓未 図南SC前橋〜図南JY
亀井 愁真 前橋エコー〜前橋エコーJY
松田 淳志 岩神少年SC〜前橋エコーJY
池田 圭吾 FC前橋南〜前橋エコーJY
前橋商業
贄田 浩史 図南SC前橋〜図南JY
品川 侑輝 岩神少年SC〜図南SC前橋〜図南JY
澤口 和哉 城南FC〜図南JY
前橋育英
山上 龍征 岩神少年SC〜前橋ジュニア〜前ジュニJY〜図南JY
伊勢崎商業
山上 泰成 前橋ジュニア〜前ジュニJY
健大高崎
上村 悠大 前橋ジュニア〜前ジュニJY
高崎高校
大里 肇 前橋エコー〜図南SC前橋〜図南JY
サンフレッチェ広島
岡村 吾朗 図南SC前橋〜図南JY
第2試合はここ数年県内の上位進出常連校に定着してきた共愛学園と、昨年度の選手権全国ベスト8も記憶に新しい桐生第一が相対します。
昨年は県総体準優勝、インターハイと選手権がベスト8と、すっかり群馬の勢力図を塗り替えつつある共愛。県内の有力選手も進路として同校を選択する流れを創ってきた中で、あとはもう1つのカベを破って、県内制覇という悲願を達成したい所です。
一方の桐一は、もはや前橋育英との"2強体制"を築きつつあると言っても過言ではないほど、近年の県内における躍進は目覚ましいものがあります。また、黄大城(京都)、乾大知(群馬)、鈴木武蔵(新潟)、蜂須賀孝治(仙台)と、同校出身Jリーガーの数も年々増えつつあり、育成的な意味でも注目を集めているのは間違いありません。
なお、共愛の奈良章弘監督が小学生時代を過ごしたのは、桐一の小林勉総監督が指導している前橋ジュニア。師弟対決となった一戦は、桐一のキックオフでスタートしました。
先にペースを掴んだのは桐一。5分、右から田中大輔(2年・Az'86tokyo-ome)が蹴ったFKを、ニアへ飛び込んだ斎藤雄大(1年・前橋ジュニア)が合わせたヘディングはわずかに枠の右へ。12分にもやはりFKから、田中のボールを松島奨真(2年・前橋ジュニア)が狙ったヘディングは共愛GK松田敦志(1年)にキャッチされましたが、セットプレーからチャンスを創り出します。
「出られない選手を伸ばすためというか、ポジションもいじって、みんなに経験を積ませることが目的」と小林総監督が語った桐一で、まず目立ったのは本部の先生方からも「みんなデカいな〜」という声が期せずして起こるほどの体格の良さ。4バックの平均身長は181センチで、木村光希(2年・前橋ジュニア)と角田駿(1年・前橋ジュニア)で組んだドイスボランチも「ウチに来てから20センチ以上伸びたんだよ」と総監督も笑うほどの長身コンビ。まず、高さとパワーという部分を、特にセットプレー時には1つのアドバンテージとして押し出すことに成功します。
14分も桐一のCK。右から田中が入れたボールを、圧倒的な高さで制した乾貴哉(1年・前橋ジュニア)のヘディングは枠の右へ。16分、今度は左からのCKをここも田中が担当すると、ニアで何とかDFがクリア。小林総監督は「冬から春の優先順位のテーマは"突破"だから、縦に行けるのなら行っちゃってもいいんだけど、もっと繋ぎたかったね」と苦笑いしましたが、SHの出村颯太(1年・前橋ジュニア)と田中がサイドのポケットをしっかり取れるため、縦へのスピードも加速し、セットプレーを数多く獲得していた印象です。
すると、先制ゴールに繋がったのは、違う毛色のセットプレー。22分、右からSBの坂井滉祐(2年・前橋ジュニア)がロングスローを入れると、ゴール前の混戦から共愛DFが手を使ったとの判定で、桐一にPKが与えられます。キッカーは1年生の出村。冷静にGKの逆を突いたキックがゴールネットを揺らし、勢いそのままに桐一がリードを奪いました。
その後も攻守に圧倒するブルー。守備面では「いい形でプレスを掛けて、パスの出所が決まったらそこで奪うというコンセプト」(小林総監督)を忠実に体現。共愛にボールを自由に持つ時間を与えません。また、攻撃面では相変わらずセットプレーが相手の脅威に。26分、田中の右FKをニアで合わせた齋藤のヘディングはクロスバーの上へ。30分、角田の積極的なミドルから獲得したCKを田中が蹴ると、角田のヘディングは共愛DFが何とかブロック。ジリジリ押し込む桐一。
そして前半終了間際の39分、桐一は中盤でしっかりボールを繋ぎ、前線の鈴木順也(1年・ヴェルディSS小山)が左サイドへ展開。絶妙のタイミングで上がってきた乾がクロスを上げ切ると、出村の左足ダイレクトボレーはゴールネットへ突き刺さります。「1年生にもチャンスを与えたいし、ジュニアユースから見ているので、ある程度計算は付く」と小林総監督も話した、その1年生トリオで奪い切った追加点。桐一が点差を2点に広げて、最初の40分間は終了しました。
後半は先に共愛がチャンスを創出。43分、永井郁弥(2年・前橋エコー)とのワンツーから片岡大成(2年・前橋エコー)が放ったミドルは、DFに当たって桐一GK泉水龍作(2年・町田JFC)にキャッチされましたが、前半はなかったシュートがようやく記録されます。
4-1-4-1を敷く共愛は、後半から中盤4枚の並びが少し変化。センター2枚の一角を占めていた永井が左サイドに張り出し、左にいた大河原瑠衣(2年・前橋エコー)がセンターへ。このシフトチェンジで、永井のキープ力がサイドでの基点創りに繋がり、立ち上がりはかなり勢いを持ってゲームへ入ることに成功しました。
とはいえ、桐一も要所に配された昨年からのレギュラーを中心に、相手の勢いをうまくいなすと再びゲームリズムを取り戻し、48分には出村のスルーパスに、右サイドへ3列目から角田が飛び出しクロス。よく戻った共愛の右SB朴明俊(1年・前橋FC)が何とかクリアしましたが、3点目を強奪する機会を窺います。
55分にはインフルエンザの影響でベンチスタートとなった浦丸治也(2年・Az'86tokyo-ome)を坂井に替えて左SHへ送り込むと、その2年生が投入直後に一仕事。58分、田中の左FKは一旦DFに跳ね返されたものの、拾った田中から乾を経由したボールは浦丸の足元へ。躊躇なく左足から振り抜かれたボールは、ニアサイド上部へ一直線に飛び込むファインゴール。決定的と言っていい3点目が桐一に記録されました。
気落ちした共愛へ、さらに襲い掛かる1年生ストライカー。64分、相手のバックパスを必死に追い掛けた鈴木は、GKの小さくなったクリアを奪取すると、角度的にはやや難しい位置から、前に出ているGKを曲げて避ける素晴らしいシュートをゴール右スミへ送り届けます。0-4。点差が広がりました。
「今大会は全員使っている。これで選手層を厚くして、次に繋げられるようにしたい」という小林総監督の下、桐一は68分には森巧(1年)が最前線へ、73分には武田伊織(1年)がCBへ投入されると、最終的な並びは試合開始時と大きくチェンジ。ボランチだった角田は右SBへ移り、左SHだった田中がボランチへ。そして、選手権予選では1トップを務めていながら、「チームとしては当然前に出した方がいいけど、今は一番後ろで状況を把握させて、前に出た時には後ろで得た"強さ"を出して欲しい」(小林総監督)という方針でCBに入っていた、U-17日本代表の招集歴もある松島が右SHへ回るなど、"察知できる選手"というテーマに沿って、ゲームを締めに掛かります。
最後のチャンスも桐一。80分、ゴール前までボールを運び、相手クリアのこぼれに反応した鈴木のシュートはわずかにゴール右へ外れると、程なくして吹き鳴らされたタイムアップのホイッスル。昨年度新人戦王者が連覇へ向けて、力強くファイナル進出を勝ち取る結果となりました。
桐一は現時点でもかなり高い完成度を誇っていた印象です。「前の方は去年のメンバーがほとんど残ってるんだから、これくらいできないと」と総監督は笑いましたが、公式戦の経験を積んでいない1年生の中にも、「冬合宿で伸びたヤツ」(小林総監督)がゴロゴロ。大半が前橋ジュニア時代のチームメイトという強みはあるにしても、個の力という意味では育英に引けを取らないメンバーが揃っているようにも思えます。
育英、桐一共にこの大会は"見極め"を重視しているとはいえ、3年連続の選手権決勝カードは否が応でも意識せざるを得ない対戦。おそらく来年度における幾多の"前哨戦"となるであろうファイナルは、9日の10時30分より前橋育英高校高崎グラウンドでキックオフを迎えます。 土屋
新通イーグルスさんからの御礼 |
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2012/9/16(日) |
9/16(日)の上毛新聞ドリームカップ4年生大会に参加した新通イーグルスお母さんからLonPraへの感謝文が掲載されました。 皆さんのお陰さまで、とっても良い交流が出来ました。 ありがとうございます。 今後とも、よろしくぷらっぞ。 ホスト三男(僕の頭をみて「酸性雨ハゲルカラ」 |
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